【9】家中の照明はLEDに変更!

 電力使用量が3位となる照明。白熱電球や蛍光灯を使用している家庭は、LEDに変更してみよう。白熱電球と比較すると、消費電力が約6分の1に抑えられるほか熱を帯びないので部屋の温度を上げることもない。

 また蛍光灯はつけたり消したりすると早く切れやすくなるが、LEDなら使用可能時間が延びるので、購入コストの節約にもつながってお得だ。

【10】乾燥機能付き洗濯機がヒーター方式なら使わない

 ドラム式洗濯機など乾燥機能付きの洗濯機を使用しているなら、乾燥機能に注意! 乾燥方式が「ヒーター方式」の場合、多くの電力を消費してしまう。使用回数を減らすなどの対策をしてみよう。

 一方「ヒートポンプ方式」なら、本体の価格こそ高いものの電力消費は抑えられるので、最終的には節約にもつながる。

節電の近道!? アンペア変更に御用心

 節電節約のために契約アンペアを下げる方法もある。例えば60Aから50Aに変更した場合、基本料金は年間で3432円減少(東京電力の場合)。しかし安易なアンペア変更には要注意!「10A=1000W分使えるという意味。

 例えば30A契約の家庭で、エアコンを起動させて電気ケトルと電子レンジを使ったら、約1000Wずつ消費しブレーカーが落ちます。不便さを感じるかも」と和田さん。

 しかし子どもの独立などで家族構成が変わった人は、アンペア変更で電気料金が安くなることも。この場合はぜひ検討して。

お話を伺ったのは……

中田都季子さん●電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」の運営会社ENECHANGEの広報。電力自由化の正しい情報を届けるために電力会社の上手な乗り換え方から節電・節エネ術までを電力業界のイマとともに伝える。

和田由貴さん●節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザーなどの資格を持ち、暮らしや家事の専門家として多方面で活躍中。2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもある。

(取材・文/金指歩)