“紙片づけ”は財産の管理につながる

 例えばこんな事例がある。

「免許更新の通知はがきを冷蔵庫に貼っていたものの、期限が過ぎて失効してしまい、また35万円ほどかけて免許を取り直した

「友人から“新型コロナウイルスに感染したら保険がおりて15万円支給された”と聞き、自分も申請しようとしたら保険証書が見つからず申請に時間がかかった

「クレジットカードの督促状に気づかずブラックリスト入り……

「同じような保険に入ってしまい、家計を圧迫していた

「お得なクーポンを取っておくが、いつも使えずに期限切れに」……。

「紙は薄いので、山積みにしたりすき間に突っ込んだりとどこにでも置けるため、肝心なときに“ない!”となりやすいんです。特にまじめな人や50代以上の世代だと、“とりあえず紙で残しておこう”とあらゆる紙を取っておきがち。不要な紙で重要な紙が埋もれてしまうんです」

 まずは1枚1枚を手にとり、「これは必要なのか」と考えるクセをつけるようにしたい。本当に必要なものだけを残すことで、お金や財産の管理がクリアになっていくからだ。

「必要な紙を選別したら、ホームファイリングで分類するといいでしょう。家族みんなが、必要な紙を5秒で取り出せるようにするんです。暮らしがスムーズに回るようになり、毎日がグッと快適になるはずです」