『今宵の月のように』をリクエスト

 彼が行きつけだった都内のバー『ルーキーs』のマスターである伊藤実氏も当時を懐かしむ。

『ルーキーs』に飾られている上島竜兵さんの写真。多いときは週4日のペースで通っていた
『ルーキーs』に飾られている上島竜兵さんの写真。多いときは週4日のペースで通っていた
【写真】上島竜兵さん、美人タレント妻との微笑ましい夫婦ショット

「以前は、芸人仲間を連れてきてくれて、夜12時過ぎから朝まで飲むのが恒例でした。カラオケも好きで、よく昭和歌謡を歌っていましたが、エレファントカシマシの『今宵の月のように』と杏里の『オリビアを聴きながら』が好きだったのか、何度もリクエストしていたのが印象に残っています。一緒にいて本当に楽しかったから残念ですよ」

 今も続く残された側の悲しみ。一方、上島さんと同じお笑い芸人たちは、異なる心持ちで乗り越えようとしている。

「あまりにショックな出来事だったので、どうしてもしんみりしてしまいがちなんですが、そんな雰囲気を上島さんは望んでないと思うんですよ。なので『竜兵会』のメンバーたちは、上島さんの思い出話をするときは“湿っぽくならずに、ギャグやボケをいつも以上に飛ばして明るくしよう”という誓いを立てているんです」(上島さんと親交のあった後輩芸人)

 仲間たちが常に笑顔でいることが、彼にとっていちばんの供養になるのかもしれない。