遺産相続のをゆくえを直撃
志村さんは3人兄弟の末っ子。昨年6月、2番目の兄・美佐男さんが亡くなっていた。
「体調が悪いとは思えず、ずっと元気に見えました。昨年の春くらい、普通に車で出かけるのを見ましたし、挨拶もしていました。どうやらその後、いつの間にか入院していたようですね」(美佐男さん宅近所の住民)
親族によると、志村さんとは仲のいい兄弟だったそうだ。
「美佐男には、よくゴルフを教えてあげていましたよ。私とウマが合ったから、ウチの会社に入って働いていたんです。それが40年くらい前。でも、芸能界で活躍していたけんが“兄貴は俺が雇わせて”って頭を下げて、直談判してきたの。それで美佐男は、けんの個人事務所に入りました。酒が好きで、美佐男はけんが来ると一緒に焼酎を飲んでいた。ふだんはまじめだけど、酔うと明るくて。事務所は六本木の近くだったから、そりゃあ飲むよね」(志村さんの親族)
酒好きが仇になったのではないかともいう。
「何年か前に会ったとき、体調が悪いって言っていた。飲みすぎで肝臓を壊しちゃったんじゃないかな。けんの一周忌もだけど、美佐男の葬式も参列しなかった。だって呼んでくれないんだもん。コロナの事情もわかるけど、それはないよね。知之は'15年にお母さんを亡くしてから、けん、美佐男を立て続けに喪って、疲れたんだとは思うけどさ」(同・志村さんの親族)
知之というのは、志村さんの長兄のこと。志村さんの個人事務所の代表取締役になっている。美佐男さんが亡くなった後にはその息子が新たに取締役になった。ただ、残された不動産の登記は、今も志村さん名義のまま。
知之さんに話を聞いた。
─三回忌の予定は?
「命日近くで内密に小さくやります。コロナが終わらないからね」
─三鷹の家の掃除は?
「庭は一昨年の夏、人に頼んでやりました」
─2年がたちましたが、相続は進まない?
「なんとなくね、やってはいるけどなかなか。コロナで進まないっていうのもあって」
─美佐男さんも亡くなられたようで……。
「内臓を壊していてね」
─個人事務所は美佐男さんの息子に任せる?
「俺が継いだんだよ。甥と2人でやっていきます」
─熱海のマンションは?
「あれから行ってない。忙しくて行けないんです」