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ー ガキみたいな報復判定
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ー 裁定に異議は許されない

 8月28日、京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズと埼玉西武ライオンズの試合におけるワンシーンが、プロ野球ファンの間で物議を醸している。

 7対1と西武が6点リードで迎えた六回の表、ツーアウト・ランナー3塁1塁の追加点のチャンスで打席に立ったのは“おかわりくん”こと中村剛也選手。その初球を振りにいくも、バットを途中で止めるハーフスイングとなった。

 すると、この日の球審を務めていた嶋田哲也審判員は右手を回してスイング判定。中村選手が不服そうな表情を露わにすと、嶋田球審もタイムをかけて向かい合って応戦。なおも“塁審にスイングを確認してよ”とばかりに抗議する中村選手に割って入るように、西武のコーチ2人が仲裁に入って双方をなだめて事なきを終えた、かのように見えたーー。

 試合再会後に迎えたツーボール・ワンストライクのカウントで、オリックスの比嘉幹貴投手が投じたボールは膝下に落ち込むツーシーム。すると嶋田球審の右手は横に小さくすばやく動き、これを「ストライク」コール

 このジャッジに打席の中村選手はもちろん、捕手の若月健矢選手さえも「えっ」とばかりに後ろを振り返り、マウンド上の比嘉投手もどこか居心地の悪そうな表情。

 試合の模様を伝えていた『J SPORTS』チャンネルで実況を務めた石田一洋アナは、何度も首をひねる中村選手に「ちょっと納得のいかなそうな中村選手と、いう感じ」と言葉を選びつつフォロー。

 解説者の赤堀元之氏も「まあ、今のは低いですよね。正直に言えば。(嶋田球審と中村選手の間に)何かある感じですよね」と苦笑いするしかなく、嶋田球審の“疑惑”のストライク判定をめぐって全体的に微妙な雰囲気に包まれたのだった。

ガキみたいな報復判定

 しかし、怒り冷めやらないのが西武ファンだ。ファンと思しきツイッターユーザーが《全野球ファンに見ていただきたい。》と問題シーンを切り抜き、引用してツイートすると、瞬く間に拡散されて批判の声が向けられている。

《私は審判の誤審に見えるような判定であっても、審判の事をいちいち悪く言いたくないです ただ今日の嶋田さんのように感情的になって報復のようなジャッジをするのは本当にやめて欲しいです》
《まーた嶋田か。 低めのボール球のストライク判定は明らかにわざとだろ。腹立ったからってガキみたいな報復判定するなよ。》

 と、嶋田球審の判定を、抗議した中村選手への“報復”と受け止めるファンが多く、さらには《佐々木投手への恫喝審判や、 今回の、打者へ報復する審判。 現在の日本の審判レベルってこんなんなの??》と、“恫喝審判”騒動を持ち出して嘆く声も出てくる始末。