父・石田純一との距離を縮めた東尾理子の存在
同じ二世タレントとして杏里にシンパシーを抱き、同じ運命も感じるようだ。
「苦労して芸能人になった親と、まだ何も持っていない二世とでは貫禄が全然違うんです。僕も以前は父に遠慮していました。僕が麻薬で逮捕されて、迷惑をかけた気持ちから余計に離れてしまった。彼女の場合、お母さんが亡くなり、落ち着ける場所がなくなったんでしょうね」
壱成が2歳のときに両親は離婚。離れて暮らしていた父・石田純一との距離が縮まったのは、純一が東尾理子と再婚してからだった。
「理子ちゃんが環境をつくってくれたこともあります。ずっと別居だったから、今でも“親戚のおじさん”みたいな感じもありますけど」
自身も結婚と離婚を繰り返し、父の気持ちがわかるようになったという。
「同じ立場になって気づいたことはあります。だから良子さんが生きていて、親子が同じ経験をしていたら、全然違っていたのではないか」
“先輩”として、杏里へのアドバイスも聞いてみると、
「やりたいことを見つけるのがいちばんだとは思いますが、流れに逆らわずに乗っていくことも大切。結婚と離婚は生き方を変えるチャンス。流れを大事にしてほしいですね」
壱成もどん底からはい上がってきた。杏里だって、やればできるはず!