熊谷に貴理子ら“妻だけ熟年”離婚
そして、気をつけなければいけないのが、年の差婚につきもののライフステージの違い。人生の経験を重ね、豊かで静かな晩年を迎えようとしている年上の妻と、野心満々でこれから上に上がろうとしている年下夫の価値観がぶつかり合うことだ。
熊谷真実は、18歳年下夫と還暦離婚した際、テレビ番組で《私が還暦迎えた頃、彼は男盛り。私が70になったら、80になったらっていう景色が見えなかった》と発言し、年齢差を理由に挙げた。熊谷にその“景色”を見せられなかった夫との決別とはいえ、還暦での離婚は熊谷にもこたえただろう。
また、岡野さんと同じ24歳年下のバーテンダーの夫とバツイチ婚した磯野貴理子は、約7年で離婚。理由は、年下夫の「自分の子どもが欲しい」という希望に沿ったからだと報道された。
「磯野さんは覚悟していたから受け入れられたのだと思います。年下夫の身勝手な心変わりと一概には言えません。既に価値観が定まった熟年女性とは違い、まだ若い男性は気持ちが変わることもある。そんなことより、泥沼離婚ではなく、スパッと年下夫を送り出した磯野さんには、年上妻の美学を感じました」
今度こそ理想の年下夫のゲットを目指してほしい、とエールを送る岡野さんだが、自身の再婚は?
「最近は、国際ロマンス詐欺の相手とやりとりしていて、面白かったってくらいかな(笑)。これからは海外に年下男性との出会いを求めるのもいいかなと考えています」
岡野あつこ●夫婦問題研究家、離婚カウンセラー、NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。離婚相談の離婚救急隊代表。離婚カウンセラー養成スクール運営。ペットはサクラ文鳥のマニィ(雄)。
取材・文/ガンガーラ田津美