中森明菜と小泉今日子は仲が良い
もっとも、キョンキョンと明菜は共通点も多い。なにより、仲がいいのだ。明菜が帯状疱疹を最初に発症した2010年ごろまでは2人で飲んでいる姿が目撃された。
2人が同期であるだけでなく、ともに日本テレビ『スター誕生!』(1971年~1983年)出身者というせいもあるだろう。どちらも1981年の決勝大会で優勝した。キョンキョンは同3月、明菜は同7月だった。親近感が湧くのもうなずける。
2人の共通点はまだある。1982年の『第24回日本レコード大賞』の新人賞(5人)に2人とも選ばれなかった。入賞したのは石川秀美(56)、シブがき隊、早見優(56)、堀ちえみ(55)、松本伊代(57)。激戦だったとはいえ、2人ともショックだったようだ。
「キョンキョンの場合、この新人賞落選で腹を括った。翌1983年5月リリースのシングル『まっ赤な女の子』から、松田聖子さん風だったミディアムの髪をショートにした。バッサリと髪を切った。大きな決断でした。
なにしろキョンキョンは聖子さんに憧れていましたから。ショートにしたときからキョンキョンの快進撃が始まりました」(同・レコード会社幹部)
髪を切ることで自分の性根を据えたのだろう。デビュー前から根性があったそうだ。たとえば下手だった歌が努力の末に上手くなった。
キョンキョンは当初から声や表現力、ルックスは光っていたものの、歌唱力はなかった。それは本人もインタビューなどで認めている。
このため、『スタ誕』の優勝から『私の16才』でデビューする1982年3月までの約1年間、マン・ツー・マンの歌唱トレーニングをみっちりと受けた。高田みづえ(62)と同じ講師で、かなり厳しい指導をする人だったが、その指導に耐え、歌唱力をものにした。