白井さんが暮らしていたのは、神奈川県川崎市の閑静な住宅街にある高級マンション。今年5月にできたばかりの新築で、日当たりがよく、緑豊かな庭園も併設する。
逮捕時は無職だった容疑者が、高収入の彼氏と結婚して裕福な暮らしを夢見ていたとしても不思議ではない。
しかし、白井さんの周りには別の女性の影が……。
「白井さんが女性と一緒にいるところを見かけたことがあります。事件の女性ではなかったですね……」(近所の住民)
30歳を目前に内心、焦りがあったのだろうか。男性に遊ばれていただけで、待ち望んだはずの“セレブ婚”が勘違いにすぎなかったとしたら、怨恨の感情を抱くのも無理はないが……。
同居する母親を訪ねると
なぜ、彼女は今回のような事件を起こしてしまったのか。同居する母親を訪ねたが、インターホン越しに、
「人違いです……」
と繰り返すばかり。娘である容疑者の写真も見せたが、
「そんな人知りません」
と、他人のフリを貫いた。
◆ ◆ ◆
5日の判決で、横浜地裁の裁判長は「鋭利なナイフで深い傷を負わせ、さらに被害者の首をネクタイで強く絞め殺した冷酷な行為」とした。
事件当時、警察の取り調べに対して、「殺害していない」と供述したこともあった高橋容疑者。自分の犯した罪に正面から向き合い、しっかりと罪を償ってほしい。