一方、日本の男性アイドル勢はアジアでも押されぎみだとか。

「嵐やSnow Man、King & Princeなど、ジャニーズアイドルの熱狂的なファンは中国にもいます。ただ、現在のアジア圏に目を向けると、世界規模で人気のK-POPアイドルや中国のアーティストが続々登場しているので、ジャニーズアイドルの知名度は低くなっています」(セブンさん)

中国で成功する秘訣

 かつてはアジア人気を牽引していたジャニーズだが、現在は男性アイドル戦国時代に揉まれているようだ。そして、日本の芸能人が中国で活動するには“日中関係”への配慮を欠いてはならない、とセブンさん。その言動によって中国で炎上した日本の芸能人も少なくない。

「ウルトラマンは、中国でも超人気コンテンツなので、ウルトラマンの俳優も好感度が高いです。しかし、ウルトラマンダイナを演じたつるの剛士さん(47)は、靖国神社を参拝したために批判を集め、中国での人気が急落しました」

 また、SNSでの“投稿日”にも注意が必要だという。

「例えば、満州事変が勃発した9月18日は、日本人がどんな内容を微博に投稿しても炎上する可能性があります。こじるりさんも、今後はこれまで以上に中国のSNSを使うようになるはずなので、日中関係のナイーブな部分をサポートする人が必要になるかもしれません」(何さん)

 さまざまなリスクはあるものの、SNSをうまく活用すれば、日本人でもチャンスはある、と、何さんはアドバイスする。

「元AKB48の小嶋陽菜さん(34)は、RED上で中国のインフルエンサーとコラボをしたり、自身のファッションブランドを中国に展開したりして、ビジネスで成功しています。今の中国はSNSが大きな影響力を持っているため、テレビに出ることだけが芸能人としての成功ではありません。

“日本の芸能人”という枠にとらわれず、エッジのきいたアピールができれば、勝算はあるはず。そして、何よりも大切なのは、その国に対してリスペクトを持って活動すること。これは、中国に限らずどこの国でも同じでしょう。国の言葉を覚えて風習を学び、敬意を払いながら発信する。それを徹底すれば、中国でのブレイクも夢ではないかもしれません」

 こじるりのチャイニーズドリームの行方やいかに?