高校卒業後、殺陣や危険なアクションシーンでのスタントマンの仕事をメインにしていた寺島。そんな彼の才能を見いだした松田さんがメガホンを取った『ア・ホーマンス』で映画デビューを飾った。
そして、北野武監督作品へ出演。以降、さまざまなドラマや映画で強い印象を残してきた。その寺島も今年11月で59歳に。来年、還暦を迎える。
「年齢はあんまり意識しないですね。精神年齢は気にするけど。昔から、子どもみたいなところがあるから。もう少しで~んと、しっかりしなきゃとは思います。まだまだ甘いですよ。
勉強しないといけないことがたくさんある。コロナ禍になって、家でいろいろな作品を見たんですけど、まだ見ていないものがたくさんあるなと思いました。
それと同時に、駐在の共演者やスタッフに早く会いたいとすごく感じましたね」
幾多の刑事役を演じてきた中でも、特別な作品。「ちょっと大げさかもわからないけど」と、続ける。
「例えば、俺が亡くなったら棺の中に駐在の衣装やら小道具やら全部入れてもらいたいの。
江波のいる水根駐在所は、奥多摩警察署にいる和泉(藤井美菜)に引き継いでもらって、警視庁捜査一課管理官の加倉井(北村有起哉)が左遷されて奥多摩警察署にくる。
そのくらいロングに続くと思う自信のあるドラマです。だから、ずっとやり続けていきたいし、思い入れが深いですね」
過去に忘れられない失敗を経験している江波。そんな失敗はある?
「20代後半で、アメリカ合衆国にひとり旅したんです。大好きな矢沢永吉さんの歌に『トラベリン・バス』っていう、アメリカをバス旅する曲があって、それに憧れて。
長距離を移動するグレイハウンドバスというのに乗ってニューヨークからロサンゼルスまで移動していたとき、朝、目覚めたらタバコが吸いたくなって。バスの後ろにあるトイレで吸っていたら、運転手に来いって言われてね。
テキサスのど真ん中で放り出されて。日本の感覚だとイエローカードかなと思ったんだけど、1発でレッドカード(笑)。1日2便ある次のバスに乗れて、なんとか移動できました」
9月18日『駐在刑事』全話(夕方6時30分~)
9月19日『駐在刑事Season2』全話(夕方6時30分~)
9月28日より『駐在刑事Season3』の放送がスタート
(毎週水・木曜 深夜3時~ほか)/
『駐在刑事スペシャル』今秋、テレビ東京系にて放送予定
(撮影/佐藤靖彦)