不倫報道も好感度が下がらなかったダウンタウン浜田雅功
こうしてみると、不祥事で報道が加熱してしまったが最後、不祥事前の仕事量を取り戻すのはほぼ無理であることがわかる。
しかし、そうでない者もいる。ダウンタウンの浜ちゃんだ。
2014年6月、浜田雅功は元グラビアアイドルとの不倫をフライデーに報じられた。報道翌日には「家族に心から謝罪した」と事務所を通してコメント。
妻であるタレントの小川菜摘は自身のブログで夫の不倫を「火遊び」で片付け、また浜田を「意気消沈ゴリラになっています」といじってみせることで家庭として問題は解決したことを暗にアピール。
また、相方の松本人志も「(飛鳥涼の薬物不祥事を引き合いに)俺もCHAGEばりに謝らなあかん」とやはり不祥事をネタ化することで事態の鎮静化に貢献した。
結果、レギュラーの降板などは一切なく、それまで通りの仕事を続けていくことになった。
不祥事が許される線引き
民放テレビ番組はスポンサーあってのもの。ゆえに、タレント起用で重要視されるのは世間からのイメージ。しかも普段のイメージと不祥事のギャップが大きければ大きいほどブーイングも大きくなる。
「ベッキーの場合、明るく人気者なイメージを売りにしてきた分、不倫の事実・開き直りはかなりの嫌悪感を抱いた視聴者も多い。番組に出演すると今でもクレームの電話が多少あるんです」(元・TV局プロデューサー)
また、不祥事によって被害者がいるかどうかも大きな問題となる。ベッキーの件では不倫相手である川谷絵音の妻、アンジャッシュ・渡部建の不倫騒動では妻である佐々木希を傷つけてしまったことが大きなイメージダウンとなった。
一方で事務所への忖度も。
「昔ほどではないにせよ、番組や各業界で力のある事務所への忖度などは今もあると感じています。大きな事務所ほど復帰がしやすいのは間違いないでしょうね」(前出・制作会社ディレクター)
しかし不祥事には“汚い不祥事”と“そうでもない不祥事”があり、“汚い不祥事”は復帰も厳しいものになる。例えば渡部は不貞の現場に多目的トイレを使っていたことで、身体の不自由な人への無配慮と女性への扱いのひどさが強烈に印象づいてしまい、キー局はどこもクレームを恐れてなかなか起用できない状況になってしまった。