思い出をありがとう……惜しくも生産が終了したおもちゃたち
人気があったものの、様々な事情で今はもう買うことのできない昭和おもちゃたち。なかでも代表的なものをピックアップ。
昆虫採集セット
昆虫を捕まえる……ではなく、主に「捕まえた昆虫を標本にする」ことができる科学道具セット。殺虫液と保存液に、本物の針がついた注射器(!)までセットになっており、何度となく問題視され製造販売は中止に。
ようかいけむり(おばけけむり)
指につけて指をつけたり離したりすると謎のけむり(正体はヤニのような樹脂)が出てくるアイテム。製造元の町工場のご主人の高齢化によって惜しまれながら製造終了。デッドストックは一時期フリマサイトで暴騰も。
駄菓子店の紙せっけん
1970年代の駄菓子店でよく見られた、せっけんメーカーが作っていた紙せっけん。お出かけの際のエチケットとしても、またいい香りがするのでおしゃれに目覚めた女子に大人気なアイテムだった。せっけんを削り、ひとつひとつ手作業で袋詰めされていたとか。採算の関係により今年で製造中止に。
ゲーム&ウォッチ
1980年に発売された任天堂の初となる携帯型ゲーム機。当初はサラリーマンの通勤時向けにデザインされ、ワイシャツのポケットサイズで作られたという。販売40周年の2020年には29年ぶりに新モデルが発売された。
ファミリーコンピュータ
「ファミコン」の愛称もおなじみ、全世界の子ども(大人も)をとりこにしたテレビゲーム機。2003年まで製造され、出荷台数は6千万台以上。現在も世界中で互換機が流通しており、遊べるゲームは永遠に不滅です!
取材・文/高松孟晋 撮影/齋藤周造