8月の会見では、国会に出席しないことに関しては庇いつつも、「政治の世界に全く関係のない芸能人の中でおさまってとどまるのであれば、ぶっちゃけ党としてかばいようがない」と、議員の仕事ぶりに“ダメ出し”もしていた立花氏。

 新たな暴露の場として9月1日に有料サロン『GASYLE』(ガシル)を発足するも、やはり政界というよりも芸能界の話題が中心のようだ。しかも退会時の返金に関するトラブルを訴える声も出始めているガーシー

「立花さんにしてみれば、他党議員らのスキャンダルを期待するも、待てども一向に出てこない。すでに議席確保と政党要件を満たす目的は果たしているわけで、扱いにくいガーシーよりも山本太郎氏が議席に座った方が何かと都合が良いのかもしれません。

 ただ、ガーシーにも辞職するのではなく離党する、という“切り札”もある。立花さんも迂闊にモノを言えない部分もあると思います」(前出・ディレクター)

 万一にもガーシーが離党すれば、N党は貴重な議席を1つ失うことになる。比例区で同党トップの29万票を集めた“稼ぎ頭”がいなくなることで、政党としてダメージを受けることも考えられる。実際、ネット上では、

《もしガーシー議員辞職はしないで離党を選択したら、政党要件を満たせなくなって党の政党交付金が止まるってことがあるのか》

 国政政党としての存続も危ぶむ声も聞こえているがーー。

政党要件はすでに満たしている

「結論から言えば、問題はないと思います」とは全国紙・政治部記者。

 総務省によると【政党交付金の交付対象となる政党】の要件として、【所属国会議員が5人以上】【所属国会議員が1人以上、かつ、次のいずれかの選挙における全国を通じた得票率が2%以上のもの】とある。

「先の参院選で、N党の比例区での得票率は2%を超えています。東谷氏がいたからと見るのはもっともですが、加えて選挙区においても自民党の候補者49人を大きく上回る73人を送り出して、こちらも2%超えを実現しているんです。

 結果論ですが、N党は東谷氏に頼らずとも国民から国政政党として認められていたということ。これも立花党首の型破りの策略がもたらした戦果でしょう」(前出・記者)

 N党には、立花氏の繰り上げで議席に着いた浜田氏も健在。同氏が任期満了を迎える2025年の改選までに、新たな“目玉”候補者を立てる算段というところか。