天皇家に対する“あてつけ”?
「眞子さんの結婚騒動を機に、秋篠宮家に吹き荒れた逆風はなかなかやみません。 芳しくないイメージがつきまとうご一家を救うべく奔走されているのが、紀子さまです。皇位継承の順位が1位の秋篠宮さまの妻として、そして2位の悠仁さまの母として、国民からの敬愛を取り戻す使命感を抱かれているといいます」(皇室ジャーナリスト)
9月末には、秋篠宮邸の改修工事の総額が、全体で約35億円だったと報じられた。
「改修中に住まわれた御仮寓所の新築費と合わせると、約44億円に及びます。天皇家の御所の改修費が約9億円だったのに対し、あまりに高額です。物価高騰に苦しむ国民の経済感覚とは一線を画す金額に、批判の声が上がっています。そのような中で、公務という責務を果たす姿を国民に見せることは、ご家庭への風当たりを和らげる紀子さまの“作戦”なのでしょう」(同・皇室ジャーナリスト)
焦慮に駆られる紀子さまに対して懸念を示すのは、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授だ。
「これまでのマイナスイメージを払拭すべく、ご一家総動員で、次期天皇家としての土壌づくりに励んでおられるようです。ただ、公務への積極姿勢をアピールすることは、秋篠宮家にとって逆効果をもたらすおそれもあります」
いったい、どういうことか。
「秋篠宮家の公務ばかり目立てば、天皇家をないがしろにしているという印象につながります。とりわけ、雅子さまがご体調に不安を抱えながら公務をこなされている現状では、天皇家に対する“あてつけ”とも捉えられかねません」(小田部教授)
“空回り”からの脱却を信じ、皇嗣妃の奮闘は続く─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数