そう、無料であるが故にパレード、トークショーともに応募が殺到したのは当然と言える。そして当選者が手にする権利は、ファンにとって“プレミアムチケット”に見えてしまうのも、これもまた当然か。となると、懸念されるのが“あの問題”……。

「希望者の中には、別の目的で応募した人もいると思います」とは、ネットトラブルに詳しいITライター。すでに信長まつりでは“前例”が起きている。

無料配布の案内ポスターを出品

「岐阜市役所や商店街で無料配布されていた、信長に扮した木村さんのポスターが『メルカリ』や『ヤフオク!』に無断出品されている現状があります。あくまで案内用の厚意で製作されたにもかかわず、1人で何枚も持ち帰ったのか、まとめて出品するユーザーも。価格帯は数百円から千円台とさほど高い印象は受けませんが、元手はゼロですからね(苦笑)。

 市は販売行為を控えるよう訴えているものの、いわゆる“転売ヤー”に常識は通じませんし、また実際に買う人がいるからなくならない。同様にパレードやトークショーでも、“稼ぎどき”とばかりに横流しや転売行為を目論む輩がいるかもしれません」

 ジャニーズ事務所をはじめ、各芸能プロダクションやイベント主催者が転売対策に本腰を入れる昨今、チケットの不正入手による入場を規制するチェック体制が厳格化されつつある。ところが、あの手この手の“イタチごっこ”で、ネット上では未だ定価以上の取り引きが横行。

 信長まつりにおいても、当選者による“チケット”の金銭目的の譲渡、また出品。その購入者が不当な“抜け道”を通って、木村らが参加する信長まつりの会場に入場してしまうのだろうか。