「彌十郎さんは御年66歳のベテランですが、歌舞伎界では後ろ盾にも恵まれず、スター街道とは無縁の方。今年は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演したことで注目が集まっていますが、團十郎襲名という歌舞伎界のビッグイベントで海老蔵さんと肩を並べる重要な役に起用されるのは、やはり違和感があります」(歌舞伎関係者)
海老蔵公演で香川を起用する計画
松竹側に香川が『助六』で髭の意休として出演する予定だったのかを問い合わせると、
「各演目の配役につきましては発表のとおりであり、その検討過程、経緯につきましては、お答えすべきものではないと考えております」
と、否定はしなかった。
「海老蔵さんは今後も積極的に香川さんを自身の公演に出演させようと水面下で計画しているそうです。ふたりとも人気は抜群ですから、コンビで公演を続けていけば話題になることは間違いないでしょう」(同・歌舞伎関係者)
海老蔵と香川の“異分子コンビ”が歌舞伎界を席巻する日がくるのかもしれない。
中村達史 歌舞伎評論家。歌舞伎学会に所属。歌舞伎やその他のジャンル含め、年間に50〜80公演ほど観劇。主な著作に『若手歌舞伎』(新読書社)