コラムニストで、『科捜研』の大ファンとしても知られるペリー荻野さんも「終了させる理由がない」と語る。

「新設された火曜9時枠に移動したこともあり、これまでのホームドラマ感が薄まりシリアス路線になるなど、新しい『科捜研』をアピールできていたと思います。今シリーズから小池徹平さんが加わるなど、枠を移動して新たに頑張っていこうという強い意志が感じられましたし、これだけ人気のあるコンテンツをわざわざ終わらせる理由はないでしょう」

マリコの“キャラ変”に不満

 京都で撮影しているメリットについては、

劇場版もヒットするなど、テレ朝を代表する人気シリーズ『科捜研の女』
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「ロケ地などで他作品と差別化もできますし、長年、作品を作りあげてきた京都撮影所のスタッフだからこそのノウハウもあるので、大事にすべきだと思います。『科捜研』はシーズンが終わるたびに、“さよなら”的なメッセージが出るのですが、木曜ミステリー枠の廃止も伴って、終了するのでは?という話が出たのかもしれませんね」(ペリー荻野さん)

 一方、リニューアルで不満を感じた点も。

沢口靖子さん演じるマリコは科学に関すること以外は世間知らずで、おとぼけさも魅力のひとつでした。初回は本格ミステリー要素が強まり、マリコのおとぼけさがなかったのは少し寂しかったですね。でも回が進めば、マリコの愛すべきキャラクターも復活していくのでは?と期待しています」(ペリー荻野さん)

 リスタートを目前に公開されたウェブメディアのインタビューで、

《これまで作品を見たことがないという方たちにも楽しんでいただくためにも、変化は必要だったと思います》

 と力強く語っていた沢口。東映京都撮影所を存続させるためにも、ここがマリコの頑張りどころ!?

ペリー荻野 時代劇研究家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー、放送作家。愛知教育大学在学中に中部日本放送でラジオパーソナリティー兼放送作家として活動を開始