目次
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ー 映画『窓辺にて』主人公に共感
Page 2
ー この気持ちは自分だけじゃないって思う
Page 3
ー 「最近のゴロさん」は?

 11月4日から映画『窓辺にて』(今泉力哉監督)が公開される。第35回東京国際映画祭のコンペティション部門にも選出されたこの作品で、主演を務めた稲垣吾郎にインタビュー!

映画『窓辺にて』主人公に共感

 稲垣が演じるのは、妻の浮気に思い悩む主人公・フリーライターの市川茂巳だ。

「今回、演じていて共感がすごく多かった。具体的に言っちゃうと、茂巳は妻の浮気にではなく、“浮気されてもショックを受けない自分”に思い悩むんです。その部分にかなり共感しちゃいましたね」(稲垣、以下同)

 おお、いきなりの核心トークがキター!?

「まぁ主人公とちがってボク自身は独身だし、結婚観は相変わらずですけど。結婚はね、今後したくなったらしますよ。あ、もう遅いかな?(笑)」

 取材班が聞きたいことをサラリと明かす、オトナなゴロさん。ありがとう! 役柄に話を戻すと……。

「いままでね、役に共感するって意味がわかんなかったんです。過去によく“役と稲垣さんの共通点は?”って聞かれたけど、共通点なんかないよ。(舞台『No.9-不滅の旋律-』で演じた)ベートーベンの気持ちなんかわからないし(笑)」

 映画『十三人の刺客』で演じた“人殺しのお殿様の気持ち”なんかわかるワケないよね、とゴロさん。

「だって共感する必要もなかった。職業として、役者をやっていたから。だから今回はビックリしました! あまりにも茂巳がボクだったから」

 本作は今泉監督のオリジナル脚本だ。

「描かれているのは監督の中にもある気持ちだったみたいで、監督とはすごくわかり合える気がしました。そうやってわかり合うのが正しいことなのかはわからないけど……」

 主人公に共感が強かったせいか、ゴロさんと茂巳のフィット感たるや……!