渡辺さんは、最初のお試し留学として2014年5月から3カ月間、ニューヨークに渡米しました。ちょうど、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラー出演が終わった時期です。

 当時はすでにレギュラー番組が数本あったにもかかわらず、語学留学の決断をするのは、とても勇気のいることだったと推測できます。事務所から猛反対にあったというのも納得できます。

 実は、渡辺さんのニューヨークでの挑戦の中でいくつかオトナ留学成功のポイントがあるのですが、最初の箇所がここです。

「私は留学に行かなかったらもっと大変になるだろうなと思った。自分で壁にぶつかってしまうし、お笑いって何だろうなってなりそうだなと思った」(NHK特番「笑いの正体」)

ニューヨークでの留学はどのようなものだったのか

 社会人が現場を離れることに関しては、どの組織でも反対や壁はつきものです。ましてやバケーション文化のない日本では、まだまだ短期といえども留学にいくことに対してはネガティブな印象を持たれがちです。

 渡辺さんが留学の目的や強い覚悟があった点が、ポイントの第一なのです。オトナ留学においては決断し、選択することが最も大切な瞬間と言えます。

 ニューヨークでの3カ月間の留学は、どのようなものだったのでしょうか。

 留学のカテゴリーで言うと語学留学にあたるのですが、グループクラスでの授業というより、主にマンツーマンレッスンを中心にみっちり英会話を学んだようです。ここが2つ目の成功のポイントです。

 アメリカは滞在が90日以内で学校の授業が週18時間未満であれば、学生ビザ(F-1)の取得なしでESTAという電子ビザだけで渡航することができます。

 マンツーマンレッスンは、日本人が苦手としているスピーキングやヒアリングを徹底的に鍛えることができるので、渡辺さんだけでなく、一般の社会人にもお勧めです。