チケットが売れ残ると“招待券”に
役者が直接売り歩くということは少なく、おかみさんたちがその役を担うという。最近、おかみさんたちの集いに出席した贔屓筋の女性がこんな話を聞いたという。
「襲名披露公演のチケットがなかなか売れなくて困ったというんです。いつも快く10枚、20枚と買ってくれる大口のご贔屓さんが今回に限って、渋い顔をするって。そのおかみさんが言うには、特に銀座のママさんたちが買ってくれなくなったと。理由は團十郎さんが嫌いだからだって。このままではチケットは売れ残り、席を埋めるためには“招待券”として配らなければならなりません」
話によれば、彼女たちは以前から團十郎を嫌っていたわけではない。妻の小林麻央さんが亡くなって悲しみに打ちひしがれながら、懸命に子どもたちを育てる姿を見て益々ファンになったというが、その後に飛びだした“二股交際”やパパ活”報道、また小林麻耶がYouTubeで行った暴露などで、彼のイメージが大きく崩れてしまったからだという。
購入を渋るご贔屓さんたちを何とか説得し、売り切るためにどうしたらいいのか。そこに出てきたのは團十郎の長男で、新之助を襲名して初舞台に臨む観玄くんだった。
「おかみさんたちや後援会の重鎮が贔屓筋に口をそろえて言う文句が、“いつまでたっても歌舞伎が上達しない。そのくせ偉そうにしている團十郎は嫌いだけど、観玄は違う。天才だ。ぜひ彼の舞台を観てほしい。いや絶対観た方がいい”と。同じように、購入を渋る贔屓筋の人たちを説得したようです」(同・贔屓筋の女性)
かつての海老蔵がここまで疎んじられているとは驚きだが、松竹にとっても團十郎にとっても観玄くん様々いったところか。