『スッキリ』は加藤に来た仕事ではなかった
2019年の6月から7月にかけて、芸人の闇営業問題が取り沙汰された際、加藤は『スッキリ』の生放送で「今の社長、会長体制が続くなら会社を辞める」と啖呵を切り、これがきっかけとなり専属エージェント契約へ移行。2021年3月末にはエージェント契約も解除され、以降は個人事務所を設立して再スタートを切った。
「そもそも『スッキリ』は加藤さん本人ではなく、吉本上層部が取ってきた仕事だといいますからね。日テレサイドから吉本に、朝の情報番組をやるという話がきて、“誰か適役はいないですか”となり、当時サッカー番組のMCなどで存在感を示しつつあった加藤さんに白羽の矢が立ったと言われています。
つまり、加藤さんを指名して直接来た仕事ではなかったわけです。にもかかわらず、仕事を取ってきてくれた吉本上層部を批判。こういったことも重なり、日テレ上層部の間でも終わらせる話が以前からあったとされます」(前出の芸能プロ関係者)
新番組は『ラヴィット!』を意識した明るい情報番組に?
さまざまな役目を終え、来年3月にも『スッキリ』は約17年の歴史に幕を下ろそうとしているという話だが、気になるのは後任の新番組だろう。
制作会社関係者はこう話す。
「『スッキリ』が放送されている午前8時から10時25分は、会社員や学生が慌ただしく外出の準備をして、すでに出かけているような時間帯です。つまり、そもそもテレビの前に客が少ないわけで、夜のゴールデンやプライム帯などと比べ、そこまでシビアに視聴率を問われるものではない。もちろん数字が取れるに越したことはありませんが。それ以上に今のテレビ界で重視されているのが経費削減です。
それに、『スッキリ』が終わるとして、新番組もワイドショーにして『めざまし8』(フジテレビ系)や『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)とバチバチ戦っていくのは“違う”という声もあるようです。これは、朝8時からのバラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)の成功が大きいでしょうね。
そのため、『スッキリ』が終了するとなれば、新番組は、エンタメ色の強い明るい情報番組になるのではとささやかれています。現実的な可能性は低いのかもしれませんが……『スッキリ』のあとに放送している情報番組『バゲット』(日本テレビ系)の放送時間を拡大することもあるのでは、と聞こえてきていますね」