擁護の声も集まるが…
また、実業家のひろゆき氏(45)は
《「票とお金になるから大臣になった」と口に出す事が不味い事だと全く思ってないのが凄い。“こんな人達”に運営されている日本政府》
と苦言を呈し、日本政府に対してあきれ果てている様子だ。
葉梨氏の発言から翌10日、松野博一官房長官は首相官邸にて葉梨氏に厳重注意を下した。葉梨氏は「言動には慎重を期し、職責をまっとうしたい」と、今後も法相の仕事を続ける意向だ。
さらに、葉梨氏は報道が「一部を切り取られた」ものだったとして、発言自体を撤回する考えはないことを記者団に示した。
世間から非難の声がひしめく中、一部からは擁護の声も上がっている。葉梨氏が主張する「切り取り」が事実だったのでは、と疑う声だ。
《『死刑のはんこを押すこと』以外の仕事は地味という趣旨の発言だと思う》
《法相の発言は死刑執行を決定するときだけメディアに注目されるという趣旨だが、死刑執行に言及しただけでもこうやって曲解され注目される》
しかしその後開催された参院法務委員会で、葉梨氏は「おわびを申し上げるとともに撤回させていただく」と発言を撤回している。
野党だけでなく与党からも葉梨氏を咎める声が相次いでいる中、はたして厳重注意でとどめていい問題なのだろうか。いくら犯罪者とは言え、死刑は“人命を奪う”行為。法務大臣の慎重な判断を下す適格性が問われる重要な責務だ。内閣は火消しに走るのかもしれないが、職責に対して責任感や謙虚さを欠いている印象を国民に与えたことは間違いないだろう。