子育てはなんでも思い出だぜぇ
最近では子どもたちの成長を感じることもあるそう。
「今年は初めて運動会に行って他人の子が走ってるのを見ているだけで涙が出てきて……コスギちゃんがリレーでバトンを受け取って、コースの中を走って、次の人へバトンを渡したのを見て、ちゃんとできるんだな、ってまた泣いて(笑)。
子どもは日々変わっていくのが面白いですね。今は『ガンダム』が大好きだけど、ちょっと前は『鬼滅の刃』が大好きで。ユーチューバーが炭治郎のまねをしているのを見て『やりたい!』と言うので、小さな刀のオモチャを買ってきて、そこに俺が自分でテープを貼り付けてね、広い場所で『水面斬り!』って遊んでました。そうやって一緒に遊んだり、望みを叶えてあげるのも楽しいんですよ。
もちろん子育てはイライラするときもありますけど、それは“今”しかないんですよね。だからなんでも思い出だと思ってます。今後は子どもたちと一緒にやりたいことがたくさんあるんですよ。それには元気で長生きしないと!」
涙もろくなったスギちゃん、ほかにも印象的な出来事をあげる。
「ワイルド配偶者が子どもにお父さんいなくて寂しくない?って聞いたら“お父さんは仕事を頑張ってるから”って言ったってのを聞いて、もぉうれしくて仕方なかった。子どもなりにちゃんと理解して我慢してくれてるんだと思ったら子どもって本当に可愛くて尊いと思えて頑張れる」
スギちゃんのように父親が子育てに積極的に参加してもらうには、どうすれば?
「俺が子どもがなんで泣いているのか知りたくなったみたいに、やっぱり興味を持つことでしょうね。でも家庭によっていろいろあるだろうし、俺なんかが偉そうには言えないですけど……仕事するのもいいけど、その気持ちをちょっとでも家族に向けてあげたらいいんじゃないかなぁ。
えっ? 逆にこんなチャイルド中心でマイルドな生活をしていると、仕事に支障が出る? いやいや、スギちゃんはワイルドなんだぜぇ、と言い張りますよ! これからもずっと『ワイルドだろぉ?』と言い続けるぜぇ!」
スギちゃん“配偶者”呼びの秘密
ブログ記事上でワイルド嫁はんの呼称が年々変わっていることが話題になったスギちゃん。「奥さん」、「嫁」、「妻」呼びを経て今の「配偶者」呼びになった経緯を教えて!
「配偶者の呼び方は年とともに変わってきてて。最初は奥さんで、よく使われる嫁には息子の妻という意味があることを知って、それも違うなぁと。妻もなんか自分には合わなくて……それでいい言葉ないかなと探したら“配偶者”があって。
しかも夫婦2人という意味も含まれていて、まだ誰も言ってない、じゃあワイルドスギちゃんのワイルド配偶者だね、ってことでそう呼ぶようになったんです」
お話を伺ったのは……
お笑い芸人。'73年8月24日生まれ、愛知県出身。'95年よりお笑い芸人として活動を始め、'01年『メカドッグ』として『電波少年』(日本テレビ系)などに出演。'12年の『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)で、準優勝。ワイルドスギちゃんが人気を博す。『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』(BS朝日毎週火曜日22時30分から)にレギュラー出演中。
取材・文/成田 全