次いで3位にランクインしたのは、来年の朝ドラ主演俳優・神木隆之介(29)。
「子役から活躍しているのでしっかりしている。場を白けさせない立ち回りが自然にできると感じた」(49歳)、「小学生くらいからすでに、しっかりした話し方だった」(52歳)
こちらも来年の紅白司会の有力候補といえる。年齢的には若手だが、キャリアとしてはベテランの域。
「神木さんはトークがうまいのはもちろんなんですが、周囲にどんな大物ゲストがいてもその芸歴の長さから臆せず懐に入っていけるんです。名だたる大御所との共演経験もありますから、安心してキャスティングできます」(バラエティー番組ディレクター)
4位にランクインしたのは若手屈指の演技派俳優、仲野太賀(29)。
「夏前くらいの『あさイチ』(NHK)のプレミアムトークで拝見しました。若いのにふわふわしていなくて、きちんと話せる方だと好感を持ちました」(60歳)、「カッコよくないけどクラスにいたら面白くて好きになっちゃうタイプ」(22歳)。幅広い世代から共感を得た仲野太賀。ドラマ『拾われた男』(NHK)では俳優、松尾諭になりきった好演が話題に。
「ドラマ通から“太賀作品にハズレなし”と言わせるほど、彼の作品は評価が高い。これだけ演技がうまいとトーク番組でもある種演じているのかもしれませんね。番組によって使い分けているなと感じるときもありますし、その器用さはすべてのことに生かされているんでしょうね」(バラエティー番組ディレクター)
SMAPとダウンタウン
ランキングを見ると、1位の大泉洋、10位の香川照之(56)以外は20代から30代の若手俳優が目立つ。この結果について前出の神無月さんは、
「世代的特徴として思春期から普通にケータイを持っていた世代。自分も見ているけど、見られているというSNSに接し続けてきた彼らは嫌われない術に長けています。悪ふざけをしているように見えても一線を越えないという能力が高いんですね」
昔の芸能界を振り返ると、昭和の時代はトークがうまい俳優は皆無だったという。
「昔の俳優との対比で考えてみたんですが、昭和の時代はあからさまに映画スターが優位だったんです。ですからテレビには“降りる”感覚があった。周囲も俳優さんをありがたがる風潮があった。
だから映画スター、例えば勝新太郎さんあたりの大物は偉そうに踏ん反り返るのがいわば礼儀でもありました。それが平成以降、徐々に主戦場がテレビになってきて、SMAPの登場によってその後の芸能人の立ち位置は変わったと思います」(神無月さん)