「陸軍は、まず最初に5週間の“新兵訓練”を受けます。多くの人は韓国中部にある『論山(ノンサン)』の新兵訓練所に入るのですが、それ以外に、各師団にも“新兵教育隊”というものがあります。JINさんは発言の内容を踏まえると、最前線部隊の新兵教育隊に入隊し、そのまま最前線部隊に配属される可能性が高いと考えられます」

 ネット上では、

「万博誘致のための釜山コンサートまでやり遂げた後、急いで入隊延期願いの取り消し手続きに動いたから、不人気な“最前線”に回されたのではないか」

 という声もあるが、康氏はこう語る。

JINは“最前線部隊”を志願した?

「最前線部隊の入隊は、志願することもできます。入隊する人員は、志願者の中から陸軍が選抜する形になります。確かに、山間部という過酷な環境や交通の不便さもあって、一般の人が志願することはあまりありません。ただ、JINさんは“最前線”に赴くことを自ら明かしたわけですから、おそらく志願したのではないかと思います」

 そこには、韓国の芸能界特有の風潮も関係しているという。

「K-POPのアーティストがあえて最前線を志願するのは、しばしばあることです。兵役に行くのなら、“国のために頑張っている”という印象を強く残せる部隊に行こう、というのは自然な感情であり、韓国ではこういった意志が大事です」

 BTSはほかのメンバーも順次兵役に就く予定としているが、ほかのメンバーも同じように“最前線”へ向かうのか。

「もしJINさんが“最前線”を志願したのであれば、兵役を延期してきたという経緯もありますし、BTSで初めて兵役に入るメンバーとして模範を示したかったのかもしれません。以降のメンバーに関しては、28歳までであれば、技能を活かした部隊や、兵士の意識を音楽によって鼓舞する“軍楽隊”への入隊もできる。JINさんが最初に厳しいところに行くことで、ほかのメンバーは批判を浴びることなく、いろいろな兵役履行の道が拓けると思います」

 過酷な環境での訓練は心配だけど、先陣を切った最年長に続いて全員がスムーズに兵役を務めあげれば、7人での早期活動再開も見えてくる!