「例えばインディーズ時代の『合法的トビ方ノススメ』はもう、タイトルの時点でNHKで歌うのは不可能でしょう(苦笑)。メジャーデビュー後は大人の事情を汲んでか、多少は落ち着きましたが、それでも年末の家族団欒の場を凍り付かせかねない、紅白にふさわしくないと判断された可能性もなきにあらず」
それでも2人は2021年、NHKの“紅白”に出演している。7月に放送された、明石家さんまが司会を務める音楽トーク特番『第9回明石家紅白!』に、白組メンバーとして出場したのだった。
Creepy Nutsがさんまと対面するのは同番組が初めてではなく、2021年1月の『さんタク』(フジテレビ系)には2人で出演。DJ松永に至っては、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に2度も呼ばれている。
テレビは都合のいいように編集する
「大阪人らしい軽快なトークをするR-指定さんと、予想外の発言をしたり、さらっと毒を吐くDJ松永さんはバラエティー番組でも重宝されています。さんまさんは2人のトーク力を買っていて、“おもしろい奴らよ”と推していたと言いますが、スタッフは収録中の他ゲストとの掛け合い、また編集作業でもかなり気を使ったと聞きます。
『あちこちオードリー』に出演(2020年1月、テレビ東京系)した際にも、松永さんは“仕事は大好き”と前置きしつつも、テレビ業界に対して“作ってる人は酔狂、イカれてる”“都合のいいように編集する”“人の人生をどう思っているのか”などと不満をぶちまけてましたからね。その時は若林(正恭)さんが“逆に、テレビに向いてるよ!”と、フォローして笑いに変えていましたが」(放送作家)
そんな笑いを取ることにも一所懸命だというDJ松永だが、時に切れ味鋭いトーク術は“諸刃の剣”として己に返ってくることも。