ウラ話4「スピッツの歌詞」
脚本を担当する生方美久さんはスピッツファンを公言しているほか、今年3月には、
《スピッツの『楓』みたいなお話書いてるので毎日泣いてます。むだな涙にならないように努力します》
とツイートしている。
「第1話では高校時代の想が紬の耳にイヤホンをつけて聴かせたのが『魔法のコトバ』。“また会えるよ 約束しなくても”という歌詞が、8年後に偶然再会を果たす2人にリンクしていました」(前出・スポーツ紙記者)
同じ1話には『楓』も登場。やはり“さよなら 君の声を抱いて歩いていく”という歌詞が、耳が聞こえなくなってしまう想と重なってしまう……とSNSで話題に。登場人物の名前にもスピッツの曲が関係しているようで、
「桃野奈々は『桃』『ナナへの気持ち』から。湊斗は『みなと』が由来では? と、考察合戦になっていますね」(ネットニュース編集者)
ウラ話5「SNSの活用」
公式ツイッターでは、撮影のメイキングなどを積極的に公開している。
「第5話のカフェで想が紬への思いをノートに書いて伝えるシーンの文字は、目黒さんが実際に書いたものだとか。第7話で紬が奈々と正面から向き合う6分以上のシーンはワンカットで撮影されたことが明かされるなど、ファン垂涎のエピソードを紹介するとあり、フォロワー数は54・8万人を突破しています」(前出・テレビ誌編集者)
視聴者による考察の多さもドラマの人気を後押しする形になっているようだ。
「1度見ただけでは気づかなかった演出の意味などをファンのツイートで知り、見返す人が多いことも見逃し配信の再生回数が好調な理由です」(前出・スポーツ紙記者)
裏な話6「リアリティーを追求した演出」
第5話で紬が湊斗と電話するシーンは、撮影クルーをふた手に分け、実際に電話をしながら撮影したという。
「当たり前のことに思えるかもしれませんが、電話シーンで実際に電話をして撮影することはほとんどありません」(テレビ局関係者)
奈々が普段リュックを背負っているのは、手がふさがると手話でコミュニケーションを取るろう者にとっては不便で、ハンドバッグを持つことが少ないため。
「確かに手に物を持つと手話ができなくなるので、持つ人は少ないと思います。ただ、おしゃれのために歩きづらい靴を履く人がいるように、やや不便でもハンドバッグを持つろう者もいます」(みゆみゆチャンネルさん)