4. 小箱が下から上になったワケ
小箱は下についていたが、'37(昭和12)年に上になった。
「コストがかかるため社内で反対がありましたが、小箱はおもちゃの保護やバリュー感があるということで創業者がこだわってつけたものです。その小箱に入ったおもちゃを下ではなく、ゴールインマークのランナーが両手をあげて持ち上げているように見える上にしたことでバリュー感がアップしました」
5. 大人をターゲットに大ヒット
2001(平成13)年に発売した『タイムスリップグリコ』は、子どものときにグリコのおもちゃに心ときめかせた大人たちが箱買いするなど大人気に。
「グリコのおもちゃは未就学児童が主なターゲットですが、タイムスリップグリコは大人向けおもちゃを復刻版として企画しました。昭和30年代の高度成長期の車や家電製品、家具、学校給食などをおもちゃにしました。精巧な作りでクオリティーが高いうえに、当時を懐かしむ大人の癒しになったほか、昭和ブームやフィギュア人気もあってヒットしたと思います」
6. アナログとデジタルを併用
2010(平成22)年から登場した『アソビグリコ』は、プラスチックから木のおもちゃが主流に。近年はスマートフォンやタブレットで二次元コードを読み込むと専用アプリで遊ぶことができる。
「例えば木のおもちゃのキリンがスマホのアプリに取り込まれるとデジタル上のサバンナの中に入って動き回るほかクイズが出題されたり幅広い遊びができます」