目次
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ー 清掃車の火災は年間で約500台
Page 2
ー ゴミから包丁が飛び出したことも
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ー 古紙の回収から70万円が

「どうも、マシンガンズのたきずぁ……」

 お笑いコンビ『マシンガンズ』の滝沢秀一。

「ゴミ清掃員なんで、芸人としての滑舌は全然回ってませんね(笑)」

清掃車の火災は年間で約500台

 『M-1グランプリ』では準決勝に2度進出するなど“期待のお笑いコンビ”であったが、現在は「ゴミ清掃員が本業で芸人は副業」と本人が語るほど、ゴミ清掃員の仕事に軸足を置いている。

 芸人としての活動と並行して、ゴミ清掃員となったのは'12年のこと。妻の出産費用を確保するためだった。現在まで続く“本業”での活動が評価され、環境省により『サステナビリティ広報大使』に任命されている。そんな彼が語る、“ここ最近増えている、危険なゴミ”の話……。

「ゴミ清掃車が炎上したと聞くと、だいたい原因は『リチウムイオン電池』。いつか死人が出るんじゃないかと思っています」(滝沢、以下同)

 リチウムイオン電池は、携帯電話・スマホ、パソコンのバッテリーなどに使われている。外部から強い圧迫や衝撃を与えると発煙・発火することがある。

「その場ですぐ火が出たら自分たちで処理できますが、数十分後に発火することも。また、瞬間的に火が出て終わりじゃなくて燃え続ける。それがまわりに引火したり……」

 スマホのモバイルバッテリーもリチウムイオン電池が使用されている。電池はプラスチックで覆われたものが多い。

「“プラスチックはうちの地域は可燃ゴミだからそっちに入れよう”という人も多い。僕自身、清掃車に入れる前に何度も取り出して、別に回収したことがあります。今はゴミの焼却炉も高性能になっていて、“なんでも燃えるだろう”“このくらいのもの、いいだろう”って捨てる人がいるので……」

 全国的に起こっているという清掃車の火災。

「年間で500台くらい清掃車の火災は起こっています」