対戦相手は「格上」の同級生
今回の対戦相手も本当に格下の小学生なのか? 対戦相手が所属する栃木県小山市の『NMI GYM』に話を聞いた。
「ゆたぼん選手と戦うのはボクシング歴2年弱、身長158cm、体重40kgの中学2年生の男の子です。まだ成績はついていないですが、今月にはデビュー戦を控えていますよ。
主催者と僕に付き合いがあった関係で、“ゆたぼん選手と同じ階級の40kg前後の男の子はいないか?”と問い合わせがあり、うちのジムにちょうど彼と同じ学年、同じ階級の男の子がいたので推薦しました」(ジムの会長)
昨年6月上旬から、元WBA世界ジュニアウェルター級王者・平仲明信が主宰する『平仲ボクシングスクールジム』に通い始めたことを明かしているゆたぼん。動画などを見る限り、彼の身長は推定150cmほどのため、確かにボクシング歴も体格もゆたぼんを上回っている。
「腕のリーチが長ければ相手のパンチが届かない距離から攻撃できるので、同じ階級であれば、身長の高い選手のほうが有利になります。また身長の低い選手に対して、パンチを打ち下ろす形になるため威力も増します。
今回の対戦相手はすべての面においてゆたぼんより“格上”といって問題ないでしょう」(ボクシング経験のあるスポーツライター)
日本一周企画では多くの批判を呼んだが、格上の対戦相手に奮闘する姿を通じて、子どもたちに元気と勇気を与えてくれることを期待したい。