予期せぬ騒動によりドラマに影響が!?
3位はKing & Prince脱退騒動で話題の平野紫耀主演『クロサギ』(TBS系)がランクイン。実はこの作品、がっかりドラマのほうにも入っており、賛否が分かれてしまっている。
「山下智久さん主演の前作が好きなのでどうしても見比べてしまう」(兵庫県、54歳)
という視聴者も多いのだろう。
「やはり皆さん、山P主演の前作への思い入れが強いのかなとは思いますが、暗号資産やアプリ関連など詐欺の内容がアップデートされ、ちゃんと今の時代の『クロサギ』になっているんですよね。
平野さんは本人のキャラクターもあって、明るい青年のイメージが強いですが、こういう陰のある役もすごく似合う。黒崎の生き急ぐ感じと今の彼の状況が重なって、なんだか切なくなってしまうんです。
それがキャラにハマっていると感じるのか、見ていてつらいとなるのかで賛否が分かれるのかも」(カトリーヌさん)
予期せぬ騒動に見舞われたのは4位の『アトムの童』(TBS系)も同様だが、本作はそれが良いほうに転がった。
「香川照之さんの不祥事でオダギリジョーさんにキャスト変更になりましたが、それがすごくハマった。主演が山崎賢人さんで相棒に松下洸平さんというフレッシュ感のある組み合わせでのゲーム作りという今日的なパッケージですが、内容的には“ザ・日曜劇場”という勧善懲悪のベタな世界観の作品です。
そこに悪役で香川さんが出てきたら、かなり胸やけしたと思うんです(笑)。オダギリさんのスタイリッシュさはまさに若きIT企業のリーダーという感じだし、日曜劇場にも新しい風が吹いたんじゃないでしょうか」(カトリーヌさん)
そして6位は、これまた話題作の『エルピス─希望、あるいは災い─』(フジテレビ系)。冤罪事件というテレビ局ではタブー視されている問題をスキャンダルで落ち目となった元人気女子アナが追うという骨太なテーマに果敢に挑んだ社会派サスペンスだ。
「映像や演出が映画のようで脚本もいい」(兵庫県、53歳)
「長澤まさみの演技力がすごいし、物語に引き込まれる」(埼玉県、55歳)
とストーリー、役者、演出すべてに高い評価を得た。
「素晴らしいですよね。テレビ局を舞台に自己批評的な目線もありますし、コンプライアンス重視の今、ものすごく攻めた内容には好感しかないです。
あと長澤まさみさんと鈴木亮平さんの関係性がとにかくエロい。恵那(長澤)の部屋に上がり込んだ斎藤(鈴木)が急に顔を近づけてきて『なんでベッド買ったの?』というセリフは今年のパワーワード大賞に選びたい(笑)。
彼を怪しみつつも抗えない……大人の女のリアルな恋愛描写はたまらないです。長澤さんのバディ役の眞栄田郷敦さんも空気の読めない若者をすごい目力で好演していて、この作品で一皮むけたなと思います」(カトリーヌさん)