《明日も頑張れそう〜》
11月21日、自身のツイッターで喜びの声を上げたのは吉高由里子。20日に主演舞台『クランク・イン!』が千秋楽を迎えたばかりだ。
「吉高さんは舞台期間中に体調を崩さないよう、大好物の牡蠣を断っていたそうなんです。久しぶりに牡蠣を食べて喜ぶ様子を投稿し、“かわいい”と話題になりました」(ネットニュース編集者)
しかし、仕事が一段落したのもつかの間、来年1月期のテレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』をはじめ、'24年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』でも主演を務めることが決定している。
「『星降る夜に』は『光る君へ』でもタッグを組む大石静さんが脚本を手がけ、相手役には北村匠海さんが名を連ねています。ヒットの要素はそろっていますが、唯一の懸念材料が大ヒット中のあのドラマと“設定かぶり”していることなんですよね……」(制作会社関係者)
イヤでも『silent』と比較されて
それは、フジテレビ系で放送中の『silent』だ。
「『星降る夜に』での北村さんは耳が聞こえない“ろう者”の役どころ。手話や筆談で吉高さんとやりとりをしたり、三角関係になる展開もあります。そう聞くと『silent』と重なりますよね。ストーリーが違うとはいえ、今や社会現象になっているドラマですから、イヤでも視聴者に比較されてしまいそうで……」(同・制作会社関係者)
短い期間で“設定かぶり”が起きたことについて、テレビドラマに詳しい中央大学教授の宇佐美毅氏に話を聞くと、
「'90年代後半にも、『愛していると言ってくれ』、『星の金貨』など、ろう者を扱ったものが数多く制作されました。あれはバブル崩壊期の困難な状況の中で、ハンディキャップを抱えて努力する主人公に視聴者が共感したからだと考えられます。コロナ禍で重苦しい空気が流れている現代も、同じことがいえるのかもしれません」
また、手話と映像の親和性が高いのもポイントだ。
「動きが制限されず、手話という“見せる”シーンも加わるので作品に盛り込みやすいんです」(宇佐美教授)
海の向こうのヒット作品が、影響を与えているという説も。
「ろう者について取り上げた映画『コーダ あいのうた』が今年のアカデミー賞で3冠を受賞したことも関係しているでしょう。日本のドラマプロデューサーが構想に取り入れた可能性も考えられます」(前出・制作会社関係者)
『silent』との比較は避けられそうにないが、“クランク・イン”が今から待ち遠しい!