《やっと立たせていただいているという気持ちが強いです。このような賞をいただけるのを本当に感謝しています!》
11月25日に都内で行われた『第45回山路ふみ子映画賞』の贈呈式でこうスピーチをしたのは、女優の吉岡里帆。この『山路ふみ子賞』は「映画人の育成、功績を称える」ことを目的として、その年でいちばん早く発表される映画賞。吉岡は今年『ハケンアニメ!』で主演を務めるなどして、女優賞を受賞した。
'15〜'16年放送のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインに憧れる女学生“のぶちゃん”を演じ、脚光を浴びた吉岡。現在、多数のCMに出演し、順調な芸能生活を送るが、実は過酷な下積み時代を経験している。
「大学時代には地元関西で自主映画や舞台に参加しながら、週末は東京の養成所やオーディションに通っていました。東京までの移動は節約して夜行バス。運賃を稼ぐため、多いときにはバイトを4つも掛け持ちしていたそうです」(スポーツ紙記者)
2015年の冬ごろ、勤めていたバーで
'15年に上京するもオーディションに落ち続ける日々を送った。食いぶちをつなぐために、新宿の老舗バーでアルバイトをしていたようで……。
「2015年の冬ごろ、3か月間だけ吉岡里帆さんが勤めていました。京都出身ですが、関西訛りなどは全く感じられなかったです」(バーの関係者)
吉岡が働いていたバーは、オーセンティックなスタイルで、バーテン服を着た彼女は、カウンター越しに常連客とも歓談していたという。
「当時の彼女も今テレビに出ているままの“おっとり”とした感じでしたが“問題児”な一面もありましたね。お店にいるとき、自分の家にいるような感覚で過ごしていたようで。だからトイレに入っても、鍵を締め忘れていたことが度々ありました。
一度、里帆さんがお手洗いに入っているときに、かなり酔った常連がうっかりドアを開けてしまったことがあるんです。お店の構造上、その場にいた客たちに見られてしまうハメに。後で彼女を叱りました(笑)」(バーの常連客、以下同)
その後、吉岡から喜びの報告があったそう。
「“私、『朝ドラ』が決まったんです。だからアルバイトも辞めることになりました”と言っていました。それから瞬く間にブレイクしてうれしい限りです」
自身初のお酒CM『JINRO』では、お笑いタレントと夫婦役で出演する吉岡。いっそ大人になった“バーテン”姿で出てほしかった!