民放局員「ネットだからできることだよね」
「“6P”のくだりは視聴者にウケると思っていたんでしょうね。ネット番組でしかもバラエティーですから、制作サイドもそれくらいのことは許されると思ったのでしょうが、“下品な食べ物みたいな扱いをされた”とメーカーの社員は快く思っていないと聞きました。実際の商品名を挙げて渡部さんが“2度と食べません”と言ったのもマズかったですね」
渡部が今後地上波に復帰した時、そのメーカーがNGを出す可能性もあるというのだ。愛あるイジりが渡部をグルメ仕事から遠ざけている節もあるという。しかし、この回の切り抜き動画が『チャンス』 の公式YouTubeにアップされると、現在2本ある動画の再生数374万回、245万回(12月2日時点)と大バズりをみせており、間違いなく視聴者には好評を博していることがわかる。
この“数字を持っている”渡部というタレントの今後の起用について『AMEBA』に出資している『テレビ朝日』でない、ある民放のテレビ局員に聞いてみると、
「芸人仲間からは渡部さんについて“そろそろ(出演させても)いいんじゃないですか”という声は今もよく聞かれます。しかし、局のスタッフの会議で彼の名前が出ることがほとんどなくなりました。金スマやしくじり先生のような『反省番組』にはまだちょっと早すぎますし、“ひな壇”のバラエティーだとしたら使いどころが難しい。
『AMEBA』でバズっていることに関しては“ネットだからできることだよね”といった認識です。民放だとスポンサー的に難しいのでは? という声がいまだにあります」
ネット番組のスターとして活躍する日がくるのだろうか。テレビ業界のなかには「アンジャッシュのネタがみたい」という声も多く聞かれているが──。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。