人気格闘家の那須川天心と武尊のサイン入りポスターを偽造し、インターネットオークションで落札者から9万9900円を騙し取ったとして、詐欺の疑いで逮捕された岡本璃奈(28)容疑者。“無敗の女王”として知られるキックボクサーだった。
女子ミニマム級の現役王者がわずか“10万円”で逮捕
「岡本さんは『ぱんちゃん璃奈』というリングネームで活動。プロデビューから13戦負けなしの実力と、今年6月には写真集を発売するほどの美貌も合わさって、人気の格闘家でした」(スポーツ紙記者)
逮捕容疑は今年6月19日に行われた格闘技イベント『THE MATCH 2022』で配布された直筆サイン入りとして偽造したポスターをオークションサイトに出品し、被害男性から現金をだまし取った疑い。
警察の取り調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているという。偽造されたサインは自分で書いたものだった。
女子ミニマム級の現役王者が逮捕され、所属団体『KNOCK OUT』の宮田充プロデューサーはTwitterで謝罪する事態になった。
「4月に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、手術。復帰に向けてリハビリをしていました。10月に所属ジムを離れましたが、今月4日にTwitterに《みんなに早く報告するの楽しみ》などと投稿して復帰を匂わせていたところでの逮捕。所属団体の宮田プロデューサーによると、団体としての処分は現在、検討中のようです」(同・スポーツ紙記者)
自分のサイン転売に苦言、共感も得ていたのに
同業者の偽造サインを入れたポスターを売るという衝撃的な事件。一方で、‘19年7月26日には自身のサインについて、Twitterにこのような投稿をしていた。
《昨日夜後楽園ホールで配ったカードが早速売られてるカードは沢山くばったけど、サインしたのは10人弱。
応援してると言ってて売るために近づいてこられたのか友達にあげるからと一人の人に何枚もサイン書いたりするのこれからやめた方がいいかな。チケット特典やプレゼント企画だけにしたい。》
この投稿には実際に販売されていたサイトのスクリーンショットも。そこには【直筆サイン入り】と商品名にあるカードが1万円で売られていた。
投稿された当初はファンから《これは酷い》など同情の声が集まっていたが……
自分が書いた“本物”のサインが売られることに苦言を呈していたが、自分が偽物のサインを売るようになるとは――。3年越しに“ブーメラン”が刺さる皮肉な結果になってしまった。