「個展というよりもコンサートを作っている感覚」

 光も闇も含めた慎吾ちゃんを感じられる作品は総数200点。うち、半分の100点は今回の個展のために描いた完全新作。

PARIS 2022 (C)Shingo Katori(香取慎吾の個展『WHO AM I - SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR』展示作品より)
PARIS 2022 (C)Shingo Katori(香取慎吾の個展『WHO AM I - SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR』展示作品より)
【写真】慎吾ちゃんのシンボル“くろうさぎ”の立体像とともに会場にお出迎え

「全国を巡る中で作品をさらに増やしていこうと思っています。行った先で描くこともあるかもしれないし」

 毎回違った“サプライズ”も。

渋谷慶一郎さんという草なぎの『ミッドナイトスワン_』で音楽を担当された方がこの個展でも曲を提供してくれています。面白いのがそのとき鳴っている音と同じ音は二度と流れない。来るたびに違う音楽が聴けるんです。

 前回の個展『BOON! BOON! BOON!』ではステージアラウンドといって回転するステージなど変わり種を詰め込みましたが、今回は普通の個展をやろうと思って。だけど気づけばスモークがたかれていたりとか(笑)。照明さんや音響さんとの打ち合わせが多かったり、個展というよりもコンサートを作っている感覚でした

香取慎吾の個展『WHO AM I - SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR』は、スモークがたかれた、まるでライブ会場のような展示
香取慎吾の個展『WHO AM I - SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR』は、スモークがたかれた、まるでライブ会場のような展示

 地図のメンバーは見にくる?

「近い人間とはいえ予定は知りません(笑)」

 と言いつつも、

「草なぎはドラマで忙しいから地方の会場に来そう。稲垣さんは意外とすぐ来てくれそう。ヒカリエのチケットあげときます」

 渋谷ヒカリエの開業10周年のロゴマークを制作するなど縁も深いこの地を皮切りに、大阪、福岡、石川、福島、と全国各地を巡っていく。

「来年は卯年ということで、くろうさぎの1年になるんじゃないかな(笑)。みなさん僕をミニキテクダサーイ」

 慎吾ちゃん自身もひょっこり顔を出すというこの個展。慎吾ちゃんの光と闇を渋谷ヒカリエで体感したい!


 (取材・文/加藤麻江)