とはいえ、4本全てが冠番組であり、側から見れば今も十分に売れっ子と言えよう。しかし、みのもんたやタモリらテレビ界に貢献し続けた大物司会者と肩を並べるほどに、見ない日はないほどのレギュラー番組を抱えていた中居だ。本人にしてみれば、50歳という働き盛りの現状を顧みると、“仕事がなくなった”と感じてしまうのだろうか。
バラエティー番組に携わる制作会社の40代プロデューサーは「自分もそうなのですが」と前置きしつつ、中居の気持ちを慮る。
休んでいる方が苦痛な“仕事人間”
「“仕事人間”気質の傾向があった中居さんだけに、休養宣言こそしたものの“休んでいる方が苦痛”なのかもしれません。わかりますよ。いざ、休みが取れたとしても、自分がいない現場がうまくいっているのか気になりますし、ついスマホをチェックしたり、後輩に現状確認をしてしまう。仕事が趣味になってしまっているんですよね」
中居の趣味といえば、草野球やゴルフ、麻雀などが挙げられるが、普段はもっぱら野球中継を見ながらお酒を飲むことのようだ。特に2015年に最愛の父・正志さんをがんで亡くして以降は酒量も増えているという。
「それと“番組の顔”としての責任と、少しでも視聴率に貢献して現場の期待に応えたい気持ちがあるのでしょう。なんでも、自ら“V(VTR)で出ようか?”と提案していたと聞きます」(前出・プロデューサー、以下同)
そして仕事に“穴”を開けること対して、かねてより不安を感じていたとも。
「SMAPコンサート活動も重なって多忙を極めていた頃、キー局のプロデューサーが疲れた様子の中居さんに“休めてますか?”と気遣ったところ、“大丈夫、大丈夫。休んだら、俺のことなんかみんなすぐに忘れるでしょ?”と笑いながら返したそうです。
もちろん、心配させまいとしたジョークでしょうが、“国民的スターでもそんなことを考えるのか”と驚かされたと。ギャラなどの金銭的な問題ではなく、番組から、視聴者から必要とされることに自身の存在意義を確かめていた、とは考えすぎでしょうか」(前出・プロデューサー)
“自慢の息子”という存在を世に残した父親のためにも、今は静養に努めて元気な姿をまた見せてほしい。