職場での印象と恋愛は別もの
「仕事に対する誠実さと恋愛に対する誠実さはまったく別のものですよね。一般社会においても、いわゆるエリートで仕事場では人格者といわれる人でも、こと恋愛に関するとまったく人格者ではない、というパターンはよくある。テレビなどから発信されるものでつい、“すべてが誠実”というイメージがつきがちですが、社会的な肩書がもたらす印象と、家族やパートナーに対しての態度、恋愛に関する行動は必ずしも一致するとは限りません」
仕事はそうでもないが、恋愛には積極的なタイプという人もいるだろう。櫻井孝宏氏もまさにそうなのかもしれない。放送作家の女性と10年間交際していたことなどが報じられ、10年前の当時は6股かけていたという疑惑まで浮上。
「結婚していたことを隠して、ほかの女性と10年も付き合っていたのは信じられない」(29歳・男性/兵庫県)、「演じている役柄まで台無しになるのが残念」(42歳・女性/大阪府)と非難の声があがった。
実際に10年も妻子がいることを隠し続けられるものなのだろうか。堺屋さんは「不可能ではないのでは」と推察。
「芸能人と違って、声だけが表に出る声優は、あまりプライベートを知られておらず、本人が既婚か未婚かは意外と知られていない場合があります。それに、自宅とは別に仕事場を借りていたら2~3日そこで過ごすことも十分に考えられます。相手の女性も週の半分を自分と過ごしていたら、まさか既婚者だとは思わないかもしれません」
スポーツ選手の不倫が「許せない」上位に
“おじさん不倫”はバレない巧妙な手口が特徴なのかも。そして、アンケートではスポーツ選手の不倫を挙げる回答も多かった。おじさんというには若いが、読売ジャイアンツ・坂本勇人選手(33)の報道。20代女性に対する中絶の強要や、2人が交わした赤裸々なLINEなど野球ファンのみならず多くの人に衝撃を与える内容だった。
「爽やかで人気があっただけに裏の顔にがっかりした」(57歳・女性/埼玉県)、「謝罪会見を開かず、沈黙していることがおかしいと思う」(32歳・女性/栃木県)など、お咎めなしの球団に対して不信感をあらわにする意見もあった。
「内容もさることながら、球団の対応がより印象を悪くしているのかもしれません。読売ジャイアンツといえば『球界の紳士たれ』と掲げるくらい選手に誠実さを求める球団のはずですから」(前出・堺屋さん)
堺屋さんはSNSの使用で不倫が公になるケースが増えているという。
「広島カープの中村選手も発覚のきっかけはSNSです。LINEやInstagramでのメールはお互いのやりとりが時系列で追えるので、トラブルがより赤裸々に残ります」
昨今はこれまであまり不倫報道が出てこなかったタイプの人も登場しているのはSNSの広まりが理由だと話す。
「SNSの普及で一般の人からの情報により表沙汰になることも多くなりました。俳優やスポーツの有名選手のみならず、声優やアーティスト、さらにはeスポーツプレーヤーなど、これまでは特に注目されなかった職業の方の“おじさん不倫”報道が増えているのもそういった背景があるのでは」