先輩後輩ならではの面白さ
4位に入ったのは、クセが強い芸人の代表格であり番組内でもその個性を存分に発揮している『ワイドナショー』(フジテレビ系)メインコメンテーターの松本人志(59)。
「年季からかお笑いネタを織り交ぜつつも、言いたいことを伝えるコメント力がある。わからないことはうまく別の人にパスして聞くので、こちらも一緒に質問している気分になれる」(33歳・男性)
「意見に共感できる。知識がすごく浅いときもあるけど、面白く話をするので聞きやすい」(53歳・女性)
同番組からは、司会者の東野幸治(55)も8位にランクイン。
「冷めた感じが中立的で司会に向いている」(46歳・男性)
「常に人をよく見てしゃべり、きつい言葉も愛情がある表現になっている」(73歳・男性)
松本人志は芸人としての面白さが、東野は松本への冷静なツッコミがウケている様子。
「メインの立場である松本さんにとって、後輩の東野さんは組みやすい相手。東野さんならうまくフォローしてくれるだろうという信頼感のもと、松本さんが多少の毒を含むコメントを出し、東野さんがツッコむ。その掛け合いが番組の面白さにつながっていると思います」(佐々木さん)
ランキングには松本以外にも、5位に笑福亭鶴瓶(70)、8位にタモリ(77)と2人の大御所がランクイン。笑福亭鶴瓶は人柄が高評価のポイントに。
「素直な物言いと視点が庶民目線で賛同できる意見が多い」(59歳・女性)
「いろいろな芸能人との心温まる関係と、人を思いやる優しさがよい」(63歳・男性)
一方、タモリは博識ぶりで高い評価を得ている。
「博学であるが知識をひけらかさず、司会者として落ち着きがある」(50歳・男性)
「基本的な知識が豊富で、それをコメントに応用できる」(75歳・男性)
「笑福亭鶴瓶さんとタモリさん、どちらにもいえることですが、『嫌い』という人はほぼいないのではないでしょうか。
かつてのみのもんたさんのようにクセの強さが番組の個性となる場合もありますが、近年はクセがない人が好まれる傾向が顕著。実際そういう人のほうが番組は長続きします」(佐々木さん)