当時、22歳の若さでこの騒動に巻き込まれた坂本は、愛内の判決に何を思うのか。現在はジムのトレーナーとして活動する、坂本一生本人に話を聞いた。

「芸名はタレントに使用権があるという判決という意味では加勢大周さんのときと同じですね。加勢大周さんが所属していた事務所インターフェイスから独立し、インターフェイスの当時の社長が加勢大周さんを訴えたけれども事務所が負けましたからね。愛内さんには本来の芸名で堂々と頑張ってほしいと思います

先にセクハラ被害を訴えていた愛内

 加勢大周の裁判の件で事務所が敗訴しているにもかかわらず、今回愛内が訴えられたのはなぜなのだろうか。

「愛内さんが事務所から訴えを起こされたのは2021年5月。しかし、同年3月には、愛内さんが事務所のプロデューサーをセクハラで訴えていた、という経緯があります。最初に訴えを起こしたのは愛内さん側だったわけです。今年10月には判決が下され、こちらは愛内さんが敗訴し、セクハラの被害は認められませんでした」(前出・スポーツ紙記者)

 愛内と事務所の関係が拗れた末の訴訟合戦だったということか。

多額な費用をかけて売り出した名前だから、辞めたあとも使い続けることは認められない、という大義名分が事務所側にはあるのでしょう。しかし、タレントの独立時には事務所側との関係が破綻しているケースが多く、“裏切られた”という感情的な要因も少なからず関係しているんでしょうね」(同・スポーツ紙記者)

 この先、“新愛内里菜”や“新能年玲奈”が誕生することはないと信じたい。