地震警戒エリアピンポイント予測マップ
人工衛星を使用し、さまざまな地震の前兆現象を捉えて解析する『MEGA地震予測』。直近のデータに基づき、12月末~1月に大きな地震が起こる可能性があるのは以下の4エリアだ。
北海道ゾーン
釧路・根室周辺と、胆振・石狩地方の一部に沈降エリアが出現。また、道内各地で検出されている異常水平移動により、北海道全域が警戒エリアに。東北地方とエリアが重なる道南および青森県北部は特に注意が必要。
東北地方ゾーン
岩手、宮城、福島の沿岸は隆起し、秋田、山形の日本海側は沈降。東西で高さ変動の動きが異なり、ひずみが生じている。2011年の東日本大震災で大変動した地殻が、今なお戻るために変動し続けている最警戒エリア。
茨城県・千葉県ゾーン
11月9日には茨城県南部でマグニチュード4.9、最大震度5強の地震が発生している関東地方。隆起する福島県との境となる茨城県北部や、継続して沈降が見られる千葉県では特に大きな地震に備えたい。
九州・南西諸島ゾーン
九州全域にわたって、沈降隆起が乱高下して不安定な状態。特に九州南部では桜島や屋久島周辺で水平方向の大きな変動も見られ、ひずみがたまっている。沖縄を含む南西諸島も大きな水平変動があるため、要注意。
お話しを伺ったのは……村井俊治さん●JESEA取締役会長、東京大学名誉教授。国際写真測量・リモートセンシング学会会長を務めるなど、リモートセンシング(遠隔探査)の第一人者。2013年に地震科学探査機構(JESEA)を設立。JESEAではスマホアプリ『MEGA地震予測』(月額380円/初月無料)にて、毎週水曜日に地震予測の情報を提供中。
(取材・文/吉信 武)