母として息子になってほしい職業などはあるのか。
ちいめろ「琉がやりたい職業に就ければ何でもいいと思っているんですけど、ただ生きていくためにはお金も必要なので、その辺を踏まえた上で、将来、自分が困らないような仕事に就いてくれればいいかな。って思いつつ、まだ心の、心の奥底ではジャニーズになってほしいなって思います(笑)」
憧れはジャニーズから数学者へ
琉ちゃろが当時、ホストのような格好をしていたのは、母が思う“かっこいい”がそれだったということもあるが、有名になってほしいという思いもあった。ジャニーズに入るために"知名度を上げておこう"という目論見もあったという。息子は"ジャニーズになる"という事に対してどう思っていたのか?
琉ちゃろ「昔は本当にジャニーズになりたいって思ってました」
本人の“きっかけ”は『Hey! Say! JUMP』の山田涼介。
琉ちゃろ「(母の頬をツンと指しながら)どこぞの誰かさんがね、家でミュージックビデオを流したりしてたんで。それを見て“かっこいい”って思ったんですよ」
ちいめろ「もともと自分がジャニーズが好きで、琉ちゃんがちっちゃいときから“ジャニーズになってね、なってね”って。そんな感じで育っていったなかで、たぶんハマったのが山田くんだったんだと思います」
自身もジャニーズへ入る願望はあったが、その思いは成長とともに消え、冒頭のように数学者を“カッコいい”と思うようになった。
琉ちゃろ「数学をやっているうちに、(問題を)“こんな感じで解くんだ”、“俺も解けるように頑張ろう”って思うようになりました。問題が解けるのが楽しい、面白いって」
ちいめろ「YouTubeでも数学の動画見てたりしますね」
小学生ホスト時代、心無い批判もあったが、それと同時に“カッコいい”・“かわいい”という声も多かった。14歳の琉ちゃろは“モテるのか”。最後にふたりに聞いてみた。
琉ちゃろ「僕はまっっっっったくモテませんね。中学校は保育園、小学校からずっと一緒な幼馴染みたいな子がたくさんなので、なんかそういう関係じゃないな、みたいな感じです。あと、授業中に寝てることがあるのでそれかなぁ……」
ちいめろ「違うよ、琉ちゃん! やっぱり運動音痴だからだよ(笑)! ちっちゃいときからダンスやってたのにねぇ(笑)」
4歳のホストからジャニーズ志望、そして憧れは数学者……。幼児だった彼は、10年経ち少年となった。さらに10年後、青年となった彼はどんな職業に就いているだろうか。
「今でも“芸能人いいよ”って言ってるんですけどね(笑)」。
母がそう言うと、息子はこの日いちばんの「それないわぁ……」という顔をして笑った。もしかしたらホストの格好と同じく、中学生の息子をYouTubeに出演させることに否定的な人はいるかもしれない。しかし、動画の中でも、この取材でも、息子は母とのやり取りをとても楽しんでいるようだった。