1996年5月にオートレース選手に転身するためにSMAPを脱退、ジャニーズ事務所を退社した森且行。当時は国民的スターへの階段を登り始めた大事な時期だっただけに、突然のグループ脱退に事務所とは“ケンカ別れ”ともされた。
「以降はというと、テレビ局もジャニーズに忖度してか、SMAPのVTRを扱う際には森の出演シーンをカットするような、露骨な編集をする番組も多く見受けられました。さも、“森且行は最初からいなかった”とするような扱いが続いたのです」(スポーツ紙・芸能デスク)
生放送で“森タブー”を破った木村
ところが、脱退から約13年が経った2009年1月、テレビ朝日開局50周年記念番組として放送された『スマステSP』にて、メンバーのクチから「森且行」の名前が発せられる。この時も、5人で過去映像を振り返っていると、
【あの、すばらしい映像がカットされてるよね。森のハイキック。そんな彼も、この間(オートレースの)G1制覇したから】
デビュー間もない頃に番組で起きたハプニングで、森の武勇伝ともされる“ハイキック事件”がカットされたことに、納得いかない様子の木村だった。木村によって森の近況が伝えられると、口火を切ったように【おめでとう! 森クン、見てる!?】と香取が祝福し、【おい、森! いつ戻ってくんだよ】と続いた中居。
編集でカットされない生放送ならではの“ハプニング”に、スタジオの客席からは拍手喝采。木村が率先して“タブー”を破ってみせた同番組を境に、各局が次第に6人の映像を放送するようになったのだ。
その後も自身のラジオなどで元メンバーに触れることもあり、2020年の『第52回SG日本選手権オートレース』で森が優勝を決めた際にも、
【それぞれの選んだ道で、それぞれが掴むもの。今後も健闘を祈ります】と事務所を通じてコメントを発表。木村にとっては、今も大切な仲間に見えるのが……。