スマホは「近くにあると気になる」「切り替え難しい」

 また後半では、裕一はスマホの電源を切りすべての人間関係をシャットアウトする。スマホがないと生活できないと感じる人々も多い昨今だが、ふたりはどうだろう?

藤ヶ谷「僕は依存していないですね。一時期は家に帰ったら廊下に携帯を置いてました。近くにあると気になったりしちゃうので。休みの日はなるべくナシでゆっくり過ごしたいけど、番組のアンケートとかが来るからなあ(笑)」

前田「わかります(笑)。あるあるですよね。私も、休みの日はあまりスマホを見ないようにしていますね。子どもとふたりきりで都内のホテルにパッと泊まりに行くのが好きなんですけど、そういうときは返信しないと決めて」

藤ヶ谷「あ、いいね」

前田「じゃないと切り替えが難しいんですよね。あるいは、締め切りが近いときは1日の最後にまとめてやったり」

藤ヶ谷「僕は、朝起きてご飯食べて、よしアンケートやるか!って」

前田「すごい。私は夜しかやれないタイプです」

恋人、親友、先輩や後輩、家族……あらゆる人間関係を断ち切って逃げて逃げて逃げまくる逃避劇 (C)2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
恋人、親友、先輩や後輩、家族……あらゆる人間関係を断ち切って逃げて逃げて逃げまくる逃避劇 (C)2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
【写真】映画『そして僕は途方に暮れる』藤ヶ谷太輔の“逃亡”場面写

買い物帰りの子供の寝落ちに「途方に暮れる」

 タイトルにからめて最近、途方に暮れたことを聞くと、

前田子どもが寝たときの抱っこですかね。今17kgあるので、寝るともう……

藤ヶ谷「そっか。力が抜けてね」

前田「特に買い物帰りに寝落ちしちゃったときは大変です。片手で買ったものを持って、片手で抱っこして。数分が限界ですね。途方に暮れます(笑)」

藤ヶ谷「僕はやっぱりこの映画の撮影だなあ。初日に逃げ出したいと思った、あのレベルを超えることはなかなかないので。こうして話していると、だんだんテンションが落ちていくというか(笑)。

 でも、本当に幅広く、長く愛される映画になってほしいです。人間誰しも、逃げたいと思ったことがあるはずなので、いろいろな方に刺さるんじゃないかなと。ぜひお楽しみに」