「医師はスマホで配信していたことから、アプリはインストール済みのはず。他のSNS同様に自身のアカウントを作成して、まずはマイページにてライブ配信の名前や“タグ”、カテゴリ設定などの詳細をセットする必要があります。
ただ1度セットしてしまえば、次回使用時に設定を変更しなければ、「ライブ」をワンタップするだけで配信をスタートさせることができます。つまりはポケットの中で何らかの形でアプリが起動してしまい、誤ってライブボタンを押してしまったことで“配信してしまっていた”可能性もなくはない」
たしかにスマホの電源を落とし忘れてポケットに入れた際に、何らかのアプリが起動していたという事故は稀にある。この医師もまた、誤操作によってツイキャスが起動し、「ライブ」ボタンを推してしまったこともありそうだ。
女医とされるツイキャス主の“アイコン”
片や、冒頭のツイキャス主である女性Aは現在、アーカイブ(録画配信)も削除したのか、アカウント名と300人以上の“サポーター”が表示されるのみ。しかし、気になったのがアカウントに使われた写真、“アイコン”だ。
よく見ると、アイコンに設定されているのは、入眠困難の症状がある不眠の治療薬として使われる睡眠導入剤で、医師の処方箋に基づいて調剤される医療用医薬品のため、一般で入手することはできない代物。
もしも、本物の睡眠導入剤をアイコンにしているのならば、主は医療従事者か、もしくは患者として処方された側ということになる。いずれにしても睡眠導入剤をアイコンにしているあたり、何か意味ありげに思えるがーー。
「『こうのす共生病院』では発熱外来も設けていて、医師によって生配信されたのはまさにコロナの電話診察だったといいます」(全国紙記者)
現在、第8波が拡大する中で連日、増減を繰り返すコロナ新規感染者数とともに、コロナに対応する病院の医療逼迫が伝えられている。
「その前線にいる医師や看護師などの医療従事者は、それこそ休暇や睡眠時間もままならない環境下で疲弊して、ストレスを感じながら患者と向き合っていることでしょう。もちろん誤操作だったとしても、職務中でのプライベート用スマホからの流出だけに庇えませんが、これもコロナ禍の背景もあって起きた事故、とは言えないでしょうか」(前出・全国紙記者)
医師も人間、間違えることもあるのは当然ではあるが。