CMでよく見る納骨堂
テレビCM等も行われている納骨堂も、永代供養墓の一種。
「一般的なお墓と比べるとスペースは狭いですが、その分、費用を抑えることができます。都市部で人気が高く、お参りもしやすいのも良い点。ただ、3年、13年、33年など利用期間が決まっている場合が一般的で、その後は合祀されます」
何年間利用できるのか確認しておくことが重要。他にも気をつけておきたい点がある。
「納骨堂の場合は、建物の老朽化の心配があります。管理費の一部に修繕費用として含まれているケースも。さらに、極めて稀なケースですが、経営破綻や、お寺などの運営母体の継承者がいなくなり、トラブルとなるケースもあります」
やはり事前に経営状況や契約の確認はしっかりとしておきたい。
費用面が魅力の永代供養墓だが、一般墓とどれほど違うのか。
「独身や夫婦だけなど、人数が限られていれば一般墓よりも費用が抑えられることも多いです」
'22年の一般墓の平均購入価格は158・7万円。他の遺骨と一緒に埋葬される合葬型の永代供養墓は3万から10万円くらいとかなり費用は抑えられる。納骨堂はタイプによって違うが、'22年の平均購入額で83・6万円、樹木葬では69・6万円というデータがある。
樹木葬、納骨堂、いずれにしても、永代供養墓ではやはり契約段階でしっかり事前確認したい。
「永代使用料は土地を取得するときのお金です。すべて払ったとしても、管理費は必要だったなど購入後に気づく人もいます。
それに、あくまで使用料なので、その土地の所有権が手に入るわけではない点に注意しましょう」