コロナ疲れも影響?
また、“コロナ疲れ”も影響しているのではないかと続ける。
「ただでさえしんどいのに、さらにしんどい気持ちになりたくない(苦笑)。家にいる時間が増える中で、情報番組は横並びでほぼ同じ情報を扱う。そういう状況下で、圧を感じるような人は避けたいという心理が働いても不思議ではない」(カトリーヌさん)
その指摘は、3位に選出された『サンデージャポン』(TBS系)にもいえるかもしれない。
「騒がしいだけで情報が耳に入ってこない」(広島県・66歳女性)、「クセのあるゲストでふざけている感じがあり、好きではない」(神奈川県・58歳女性)
そもそも“『サンデージャポン』をニュース情報番組とくくっていいのか?”という議論の余地はあるものの、「情報が入ってこない」という声が集まるように、余計な圧や騒がしい空気感に抵抗感を覚えている人は多いといえそうだ。
そして、4位にランクインしたのが、『羽鳥慎一モーニングショー』。
「最近はあまり出演しないが、これまでの玉川徹さんの特定の出演者への攻撃的な態度に辟易していたから」(神奈川県・51歳女性)、「炎上を狙って視聴率を稼いでいる感じが好きではない」(長崎県・46歳男性)
偏向的な姿勢に加え、良くも悪くも刺激的な存在だった玉川徹に異を唱える人が多いもよう。だが、この番組、「好きなニュース情報番組」では2位に選ばれるなど、ファンが多いことも事実。2022年の年間平均視聴率は、個人全体5・4%、世帯9・7%。3年連続で年間横並びトップを獲得する、朝の人気番組だ。
そのコメントを見てみると、
「他局では物怖じして言わないようなことも気兼ねなく言っている。羽鳥慎一の回しもうまい」(長野県・57歳男性)
と、羽鳥慎一の仕切りのうまさと、他番組にはない硬派な雰囲気を支持する声が少なくない。
「テレ朝的というか、権力許すまじといった雰囲気があるため、そういう層の人たちの不満を吸収する受け皿のような番組。その象徴が玉川さんだったので、彼がいなくなるのは、番組の個性を欠くことになるのではないか。毒気のある玉川さんがいたから、羽鳥さんのソフトな雰囲気も生きていたと思う」(カトリーヌさん)