ブラックミュージック熱に拍車

今やスタイリスティックスとは顔見知り。来日の際、楽屋に挨拶へ訪れファンであるハーブ・マレルと
今やスタイリスティックスとは顔見知り。来日の際、楽屋に挨拶へ訪れファンであるハーブ・マレルと
【写真】シンシア憧れの歌手・ハーブ・マレルとの2ショット

「小学校6年生のころテレビで『ソウル・トレイン』が始まって、私のブラックミュージック熱にさらに拍車をかけました。初めて見たときは、あまりのカッコよさに「なんじゃこりゃ!」ともうびっくり。

 放映は毎週23時25分からで、その時間になると居間に行き、こっそり隠れて見るようになりました。昔のテレビなので、チャンネルは手動式です。ガチャガチャ音が鳴らないよう、そっとボリュームを絞り、耳をぺたりとつけて聴いていたのを覚えています」

『ソウル・トレイン』はブラックミュージックを中心としたアメリカの人気音楽番組で、マーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、ジャクソン5らトップアーティストが出演した。

「小学校高学年のころはユーミンやダウン・タウン・ブギウギ・バンド、キャロル、クールス、中島みゆきさんが大人気で、みんなこぞって聴いていました。でも私はやっぱりブラックミュージックが好きだった。音が漏れないよう布団にカセットレコーダーを持ち込んでは、毎晩夢中で聴いていましたね。

 勉強もそれなりにしていたので、学校では相変わらず勉強のできる優等生で通っていました。でも良い子だったのはせいぜい小学生まで。中学になるとグレ始め、成績もどんどん落ちていきました」(次回に続く)