病は突然訪れる。それは芸能人も同じこと。励まし合い、助け合いながら病気を乗り越えたとき夫婦にはさらに強い絆が生まれる。「つらく苦しい闘病生活はお互いがいたからこそ頑張れた」そう語る加藤茶・綾菜夫妻に当時を振り返ってもらった。
昨年は舞台に、バンド活動にと精力的に活躍した加藤茶さん。
79歳の芸人を支える“45歳差”妻の献身
大事な仲間が失われ、精神的につらい時があったここ数年。それでも今、元気な姿を見せてくれるのは、その陰に、妻である綾菜さんの存在があったからだ。夫の茶さんの健康を守るために、生活改善や介護の資格を次々と取得している綾菜さん。
現在、79歳という高齢ながら、茶さんの立ち姿は若々しい。しかし、以前に大動脈解離という大病を患い10時間の大手術を受け、綾菜さんと結婚してからも、パーキンソン症候群を発症するなど、健康に不安があった。6年前に自宅で倒れてしまったときも綾菜さんは茶さんを支え続けた。
「一緒に生活する中で、身の回りのことはもちろん何でもしてあげたし、楽しく過ごしていました。でもその時、ただ一緒にいるだけじゃダメだと思ったんです」
いつ何が起こるかわからないから、あいまいな知識ではなく、深く正確な知識を持っていたい。何かあったときに、こうしてあげていればと後悔したくない。
「どんなことにも対応するためには今、自分が加トちゃんのために何ができるか、が大事だと思っています」
「なんでもやってあげる」からの脱却
専門知識を学んでから、茶さんへの接し方に変化が表れる。
「以前は加トちゃんが食べたいものを作って、言われれば何でもやってあげていたんですよ。でもそれじゃあいけないんだとわかって。
お茶は自分で入れるとか、加トちゃんに自立してもらっています。“減塩”や“温活”を意識して、食事もかなり改善しました」
そのかいあって、野菜は食べず肉やラーメンが大好きで偏食だった茶さんも、今ではパッケージ裏の食品成分表を自分でチェックするまでに!
さらに一緒にウォーキングや筋トレ、最近は2人でピラティスも始めたりと、夫の身を気遣い守ろうとしているのが伝わってくる。